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テクニカルGEO

技術的なSEO・GEO監査で、AI検索への対応状況を確認

技術的なSEO・GEO監査では、検索・取得システムがページへ到達し、内容を読み取れる状態かを確認します。対象はアクセス、インデックス可否、構造、更新情報、リンク、レンダリング、ラボ環境での性能です。技術的な対応状況は分かりますが、AIに引用されるかどうかを予測するスコアではありません。

グルチェンコヴ マクシム(株式会社アプリ調味 代表取締役)

なぜ技術レイヤーが最初なのか

AIがウェブ検索や外部取得を使う場合、その取得経路からアクセスできないページは利用できません。関連するボットが遮断されていたり、JavaScriptを実行しない取得システムに空のHTMLしか返していなかったりすると、その経路では本文を参照できないためです。技術監査では、こうした前提条件を確認します。

ただし、技術監査で分かるのは「取得・解析を妨げる課題があるか」であり、引用の見込みではありません。AIは検索インデックス、専用ボット、ユーザー起点の取得、キャッシュ、学習データなどを使い分け、引用元の選び方もサービスごとに異なります。技術監査は障害を見つけるための診断として扱い、成果予測には使わないことが重要です。

AIクローラーが実際に見ているもの

確認したい点は2つあります。

1つ目は、レンダリング能力が一様ではないことです。Vercelは5億件を超えるGPTBotリクエストを分析し、JavaScript実行の痕跡がなかったと報告しました。一方、Google検索とAI Overviewsを支えるGooglebotは、クロール可能なJavaScriptをレンダリングできます。重要な本文を初期HTMLに含める方法が、複数サービスをまたぐ安全な基準です。

2つ目は、ボットごとに役割が違うことです。OpenAIでは、OAI-SearchBotがChatGPT Searchへの掲載を制御し、ChatGPT-Userはユーザー操作に応じた取得を担い、GPTBotは学習用です。Anthropicも、検索用のClaude-SearchBot、ユーザー起点のClaude-User、モデル開発用のClaudeBotを分けています。Google検索とAI Overviewsの制御はGooglebotであり、Google-Extendedは検索掲載を制御しません。robots.txtに加えて、CDNやWAFが403・429を返していないかも確認します。

Suparankuが確認すること

監査は、ドメイン全体と各ページの2つの粒度で実施します。主な確認項目は次のとおりです。

各ページとサイト全体には、0〜100のAI対応度スコア(SRPS)が付きます。詳細監査ではSRPS+と、Lighthouseのラボ性能を示すPERFも表示されます。いずれも診断指標であり、引用確率ではありません。

「赤信号」から「修正完了」まで

定型的な修正方法を持つ技術課題には、検出結果から組み立てた実装手順が付きます。対象範囲、修正ステップ、必要に応じたrobots.txtやメタタグの例、完了条件まで確認できます。一方、回答カプセルやコンテンツの独自性など、文章の判断が必要な課題はオンデマンドでブリーフを生成します。情報表示や手動確認だけで終わる項目もあり、すべての指摘に生成済みブリーフが付くわけではありません。

実装手順は開発者へ渡したり、チケットへ貼り付けたりできます。MCP対応の外部エージェントから取得することも可能ですが、実際に変更・デプロイできる範囲は、外部クライアント、連携ツール、メンバー権限、認証情報のスコープによって決まります。修正後の監査で同じチェックが合格すれば、技術的な改善提案は自動で解決できます。ただし、その後に引用が変わっても、監査だけで因果関係を証明することはできません。

第一歩であって、ゴールではない

技術監査は、検索・取得経路がサイトへアクセスし、内容を解析できる状態かを確認するものです。その先は、ビジネスコンテキストを整え、AIの回答を測定し、PLAYBOOKの版を記録した改善提案をもとに公開作業を行い、URLを追跡して再測定します。これがAI Representation Management(ARM)の閉じたループです。技術監査はその一部であり、成果を保証するものではありません。

関連用語:GEOAIクローラー

参考・出典

  1. Vercel「The rise of the AI crawler」
  2. OpenAI「Overview of OpenAI Crawlers」
  3. Anthropic Help Center「Does Anthropic crawl data from the web?」
  4. Google検索セントラル「AI features and your website」
  5. Google検索セントラル「Googleの一般的なクローラー」
  6. Google検索セントラル「Introduction to robots.txt」
  7. web.dev「Why lab and field data can be different」
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